台風第17号 強い勢力へ成長

台風第17号 (ターファー)
令和元年09月21日09時45分 発表
<21日09時の実況>
大きさ 大型
強さ 強い
存在地域 久米島の西約100km
中心位置 北緯 26度10分(26.2度)
東経 125度50分(125.8度)
進行方向、速さ 北北西 25km/h(13kt)
中心気圧 970hPa
最大風速 35m/s(65kt)
最大瞬間風速 50m/s(95kt)
25m/s以上の暴風域 東側 240km(130NM)
西側 170km(90NM)
15m/s以上の強風域 全域 650km(350NM)

<21日21時の予報>
強さ 強い
存在地域 久米島の北北西約290km
予報円の中心 北緯 28度30分(28.5度)
東経 125度10分(125.2度)
進行方向、速さ 北 20km/h(12kt)
中心気圧 970hPa
最大風速 35m/s(65kt)
最大瞬間風速 50m/s(95kt)
予報円の半径 60km(30NM)
暴風警戒域 東側 300km(160NM)
西側 220km(120NM)

<22日09時の予報>
強さ -
存在地域 東シナ海
予報円の中心 北緯 31度00分(31.0度)
東経 126度05分(126.1度)
進行方向、速さ 北北東 25km/h(13kt)
中心気圧 975hPa
最大風速 30m/s(60kt)
最大瞬間風速 45m/s(85kt)
予報円の半径 90km(50NM)
暴風警戒域 全域 300km(160NM)

<23日09時の予報>
強さ -
存在地域 日本海
予報円の中心 北緯 38度00分(38.0度)
東経 132度20分(132.3度)
進行方向、速さ 北北東 40km/h(22kt)
中心気圧 975hPa
最大風速 30m/s(60kt)
最大瞬間風速 45m/s(85kt)
予報円の半径 170km(90NM)
暴風警戒域 全域 370km(200NM)

<24日09時の予報>
強さ -
温帯低気圧
存在地域 千島近海
予報円の中心 北緯 45度00分(45.0度)
東経 146度00分(146.0度)
進行方向、速さ 北東 55km/h(30kt)
中心気圧 982hPa
最大風速 25m/s(50kt)
最大瞬間風速 35m/s(70kt)
予報円の半径 260km(140NM)

9月21日(土)8時現在、大型で強い勢力の台風17号(ターファー)は、沖縄本島の西を北上しています。今朝6時には勢力が格上げされ「強い」台風と解析されました。
沖縄本島地方と宮古島地方が風速25m/s以上の暴風域に入っています。沖縄本島地方慶良間諸島の渡嘉敷島では、47.7m/sの最大瞬間風速を観測しました。

台風の中心より東側に活発な雨雲があり、沖縄本島地方で風や雨が強まっています。那覇をはじめ、沖縄本島地方の各地で最大瞬間風速40m/s以上の暴風を観測しています。屋外に出ることは危険です。
大雨や暴風、高波に厳重に警戒し、台風が遠ざかるまで不要不急の外出はお控えください。

今日から三連休に入りましたが、連休中は西日本から北日本の広範囲で雨が降り、強い風も広い範囲で吹き荒れます。
西日本はすでに断続的に雨が降っていて、特に明日22日(日)から23日(月)にかけて大雨となるおそれがあります。台風の進路に近い九州北部では多いところで400mm前後の雨量が予想され、大雨による災害に警戒が必要です。
また、台風の進路から離れている西日本の太平洋側でも、南から吹き込む湿った空気の影響で、雨量が200mmを超えるおそれがあります。低い土地の浸水や河川増水、土砂災害の発生などに十分警戒をしてください。

台風の強風域が広いことから、広範囲で強風に対して注意が必要です。中でも台風の進路に近い九州や本州の日本海側は30m/sを超える暴風となるおそれがあるので、飛ばされやすい物を片付けたり、家の窓を補強するなど、早めに暴風への対策も行ってください。
関東も沿岸部を中心に平均で10m/sを超える風が吹き、9日に台風15号が直撃した千葉県ではブルーシートやがれきが飛散するリスクが高くなります。

連休明けの24日(火)にかけて、台風17号は日本海で温帯低気圧に変わる予想です。台風と温帯低気圧の違いはエネルギー源が変わることであって、勢力が弱まるとは限りません。温帯低気圧になると、さらに広範囲で風が強まるおそれがあります。
北日本では、低気圧が近づく北海道や東北の日本海側は特に暴風に警戒が必要です。収穫前の農作物への被害が懸念されます。
九州から北海道までの広い範囲で交通機関にも影響が出るおそれがあるので、今後の情報を確認して三連休の予定を調整するなど対応をご検討ください。

大型で強い勢力の台風17号は、明日22日(日)に九州に近づいたあと日本海へ抜け、北海道付近へ進む予想です。
この進路は、1991年の台風19号、いわゆる「りんご台風」の進路に類似しており、今回もりんご等の農作物の落下が懸念されています。
台風の影響等に違いがあるため全く同じことが起こるとは断定できませんが、このコースを進んだ場合は九州や中国地方だけでなく、東北や北海道の農業地帯でも強い風が吹くおそれがあるといえます。
北日本では、明日22日(日)までに農作物の強風対策を講じるべきと言えそうです。


【西日本】
22日(日)に九州方面から風が強まり、各地で強い風が吹き荒れます。特に風が強まりやすいエリアは、台風のコースに近い九州の長崎方面、南風が吹き抜けやすい豊後水道や紀伊水道周辺の沿岸部、山越えの風が吹き降りる山陰地方などです。
対策は、21日(土)までに行なってください。
【東日本】
23日(月)に、各地で強い風が吹き荒れます。特に風が強まりやすいエリアは、南西風が吹き抜けやすい三浦半島周辺や、山越えの風が吹き降りる日本海側などです。対策は、22日(日)までに行なってください。
【北日本】
23日(月)午後から24日(火)午前に、各地で強い風が吹き荒れます。特に風が強まりやすいエリアは西よりの風が吹き抜ける津軽海峡周辺の沿岸部です。対策は、22日(日)までに行なってください。
また、マップに色が塗られていない地域でも、谷沿い、山沿いの地域など、地形効果で風が吹き抜けて、局地的に暴風が吹いて、果実が落下する可能性があります。このため、念の為、対策をしておいた方が安心です。

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